臨床検査技師は、医療現場で欠かせない存在ですが、具体的にどのような仕事をしているのか知らない方も多いかもしれません。
今回は、臨床検査技師の仕事内容や資格取得の流れ、進学先の選び方について詳しく解説します。臨床検査技師をこれから目指す方はぜひ参考にしてください!
臨床検査技師とは?

臨床検査技師は、医療の現場で患者の健康状態を把握するために「検査」を行うメディカルスタッフです。仕事内容は、大きく分けて「生理機能検査」と 「検体検査」の2つに分類されます。
生理機能検査
心電図や超音波検査など、患者と対面でコミュニケーションを取りながら検査を行います。検査の説明や不安を和らげる対応が求められ、場合によっては痛みを伴う検査もあるため、患者がリラックスできる環境を作ることが大切です。
検体検査
血液や尿などの検体を用いて、健康診断や診断のための検査を行います。自動測定機器を使うことが多いですが、一部の検査では顕微鏡を用いた目視検査も行います。機器の適切な管理や精度管理が重要であり、検査後のデータの整合性確認も臨床検査技師の役割です。
近年、医療の現場では「タスク・シフト/シェア」が進められ、臨床検査技師の業務範囲が拡大しています。例えば、病棟での採血や病理検体の切り出しなどが新たに可能となり、より活躍の場が広がっています。

私の働いている病院でも、臨床検査技師が採血をするようになったよ!
臨床検査技師になるには?
臨床検査技師になるには、養成課程のある学校で学び、国家試験に合格することが必要です。
臨床検査技師国家試験について
臨床検査技師の国家試験は、毎年1回実施されており、試験科目は以下の9つに分類されます。
- 医用工学概論(情報科学・検査機器総論を含む)
- 公衆衛生学(関係法規を含む)
- 臨床検査医学総論(臨床医学・医学概論を含む)
- 臨床検査総論(検査管理・医動物学を含む)
- 病理組織細胞学
- 臨床生理学
- 臨床化学(放射性同位元素検査技術学を含む)
- 臨床血液学
- 臨床微生物学・臨床免疫学
引用:厚生労働省HP
試験は 200点満点中120点以上(6割以上) で合格となります。
第70回の臨床検査技師国家試験の合格率
区分 | 出願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
全体 | 5,312人 | 4,946人 | 3,800人 | 76.8% |
新卒者のみ | 4,348人 | 4,051人 | 3,565人 | 88.0% |
試験範囲は広いですが、大学や専門学校でしっかり学ぶことで合格できるレベルです。
臨床検査技師になるまでの期間
臨床検査技師になるためには、 専門学校(3年) または 大学(4年) に進学し、卒業後に国家試験を受験します。
専門学校(3年)
短期間で集中して学び、1年早く現場に出られるメリットがあります。少人数制の学校が多く、きめ細かい指導が受けられるのが特徴です。
大学(4年)
より幅広い知識を身につけ、研究や高度医療機関での活躍も視野に入れられます。病院によっては 4年制大学卒業を必須にしている場合もあるため、就職先の希望がある場合は事前に確認しましょう。
どちらを選ぶべき?
- 早く就職したい人 → 専門学校
- より深く学びたい人 → 大学
臨床検査技師を目指せる学校の選び方
学部・学科の名称に注意!
大学によっては 「医学部 保健学科 検査技術科学専攻」 や 「医療保健学部 検査技術学科」 など名称が異なります。学校選びの際には、必ず 臨床検査技師の受験資格が得られるか を確認しましょう。
国公立大学の例
- 北海道大学
- 東京医科歯科大学
- 名古屋大学
- 京都大学
- 大阪大学 など
私立・公立大学の例
- 愛媛県立医療技術大学(公立)
- つくば国際大学(私立)
- 群馬パース大学(私立) など
また、 臨床検査技師以外の資格も取得できる学校 もあります。例えば、臨床工学技士や細胞検査士の資格取得を目指せる大学もあるため、将来のキャリアプランに合わせて選ぶのも良いでしょう。
専門学校からでも臨床検査技師になれる?
専門学校からでも臨床検査技師になれます。
例えば、東京医学技術専門学校では、珍しく夜間部もあり、働きながら資格取得を目指すことが可能です。
- 少人数制で学べる
- 実習や国家試験対策が手厚い
- 短期間で集中して学習できる
専門学校は 3年間で密度の濃い学習 を行うため、計画的に学ぶ姿勢が求められます。
まとめ
臨床検査技師は、 検査のスペシャリスト として医療現場で活躍できる魅力的な職業です。
臨床検査技師になるまでの流れ
- 養成課程のある学校(専門学校・大学)に進学
- 国家試験を受験し、合格する
- 医療機関で臨床検査技師として働く
将来のキャリアや学び方に合わせて、自分に合った進路を選びましょう!